更年期障害

前置き

突然ですが、私最近「更年期障害始めました」(冷やし中華的に)
で、色々調べまくって更年期障害にかなり詳しくなりましたし、治療もしていますので、
今回は更年期障害とその治療について書いてみます。

当店に来られるお客様はアラフィフ女性が一番多いので、私の知識や体験談が少しでもお役に立てればと思います。

更年期障害とは

更年期障害とは女性の閉経の少し前から閉経後に起こる、女性ホルモンの急激な減少によって引き起こされる様々な不調のことを言います。
更年期の年齢は大体40代後半~50代前半ぐらいです。

更年期障害の割合は40歳代で28.3%、50歳代で38.3%
PMS(月経前症候群)が重かった人はなりやすいようです。

症状としては以下のようなものがあげられます。

①ホットフラッシュ(突然体が熱くなり汗が噴き出る症状が数分間続く)、寝汗
②気分の落ち込み、不安、うつ、イライラ
③不眠、睡眠中の覚醒
④動悸、むくみ
⑤のどの渇き、ドライアイ
⑥吐き気、下痢、便秘、胃もたれ、胸やけ
⑦肩こり、腰痛、関節痛、手指の傷み、ばね指
⑧月経異常、性交痛、尿漏れ
⑨頭痛、めまい
⑩皮膚のかゆみ、蕁麻疹、虫が体を這っているような感覚
⑪薄毛
⑫疲れやすい、だるい、倦怠感


なんと多いことでしょう!
女性ホルモンの減少は、さらに高齢になると、皮膚の萎縮、動脈硬化、骨粗しょう症等を引き起こします。恐ろしいですね。

更年期障害の治療

治療法は主に以下になります

①漢方薬
②ホルモン補充療法(HRT)
③抗うつ薬
④エクオール(サプリ)
⑤プラセンタ注射

①漢方薬

婦人科を受診すると、まず漢方薬を処方される方が多いと思います。
漢方薬には様々な種類がありますが、以下3つが婦人科3大処方漢方薬です。
主に血の巡りをよくする効果があり、体質に合った漢方薬が処方されると思われます。

・当帰芍薬散(体力低下・冷え症・貧血)
・加味逍遥散(体質虚弱・疲れやすい・不安・不眠)
・桂枝茯苓丸(体力は中等度以上でホットフラッシュ・下腹部痛)

②ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)とはその名の通り、女性ホルモンを補充してあげる方法で、様々な種類があります。

・飲み薬(肝臓に負担がかかる、パッチが使えない場合に使用される)

・パッチ(貼り薬)(皮膚で吸収される為、消化器官に負担をかけない、かゆみかぶれが出ることがある)

・ジェル(塗り薬)(皮膚で吸収される為、消化器官に負担をかけない、毎日塗る必要がある、飲み薬と一緒に使用する必要あり)

ホルモン補充療法のデメリットは、女性ホルモンが増えることによって、また生理が復活したり、不正出血があったりすることです。
また、定期的に子宮頸がん、子宮体がん、乳がんの検査をする必要があります。

③抗うつ薬

更年期障害によってうつ症状(不眠、過眠、気分の落ち込み、倦怠感、食欲がない、何をしても楽しくない等)がある場合は、
できるだけ早く心療内科を受診してください。
うつ病は早期発見して、適切なお薬を服用すれば回復が早いですが、放っておくと重症化し、難治化し、最悪自死に至ることもある恐ろしい病気です。
うつは心の病気ではなく、脳の病気です。
過剰なストレスや疲労等により脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質に異常をきたす病気です。
根性や気のもちようでは治りませんし、甘えでもありません。
とにかく早く受診しましょう。

④エクオール(サプリ)

女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをするエクオール。
エクオールは大豆イソフラボンが、腸内細菌の力で変換されて生まれる成分です。
エクオールを体内で作る為の腸内細菌を持っている人は2人に1人と言われていて、
もし細菌を持っていても毎日大豆を摂取しないと作られません。
そこで、直接摂取できるエクオールというサプリがあります。
サプリですので、劇的な効果はないかもしれませんが、人によってはある程度の効果が出る方もいるようです。

⑤プラセンタ注射

プラセンタとは哺乳類の胎盤のことで、昔から美容や疲労回復などに効果があるとされ、
産後に自分の胎盤を食べるなどの習慣がある国や地域もあるようです。

更年期障害やアレルギー、アトピー、喘息、二日酔いなどにも効果があると言われていて(個人差があるようです)、
一言でいうと「自然治癒力が増す」といったところでしょうか。
更年期障害の場合は保険適用になります。

※プラセンタ注射は人間の胎盤から作られていて、一度打つと一生献血が出来なくなります。
プラセンタ注射はとても安全なもので、始まってから過去60年一度も感染症の報告が出たことはありませんが、
厚生省が「ヒトの血液や組織を使用した治療を受けたものは、理論上感染の危険性がゼロではないため、献血ができない。」と一律に決めたこともあり、プラセンタ注射を一度でも受けると献血ができなくなってしまいます。

私自身の治療

私の症状は①ホットフラッシュ、寝汗 ③睡眠中の覚醒 ⑤のどの渇き、ドライアイ
⑥吐き気、下痢、便秘、胸やけ ⑦関節痛、ばね指 ⑨めまい ⑩皮膚のかゆみ、蕁麻疹
⑫疲れやすい、だるい
です。

自慢ではありませんが、子供の頃はほぼ学校を休んだことがない健康優良児、
今まで大きい病気やケガはしたことがなく、1年の大半が快食快眠快便という、超健康体で生きてきましたが、ここ1年急激に色々な不調が出始め、それら全てが更年期障害の症状に当てはまり、
私の健康の源は女性ホルモンだったのかと、失って初めてそのありがたみをヒシヒシと感じております。

2023年9月に婦人科を受診し、「桂枝茯苓丸」を処方されました。
初めの半年はとてもよくなったのですが、2024年春頃から徐々に効果が薄れ、症状が悪化してしまいました。
そこで「エクオール」も飲み始めました。
飲んで3か月以上経ちますが、私の場合効果はほぼ感じられませんので、今飲んでいる袋でやめようと思っています。

2024年6月末からホルモン補充療法と、プラセンタ注射をはじめました。
パッチをお腹に貼り、1週間に2回プラセンタ注射を打っています。

だいたい2週間で効果を感じ始めました。
ホットフラッシュがかなりよくなり、めまい、下痢便秘、蕁麻疹、疲れやすい、などの症状が出なくなりました。
また、途中覚醒がなくなり、よく眠れるようになりました。

更年期障害の一番ひどい時を①、更年期障害が出る前の健康な状態を➉とすると、
今は⑥か⑦ぐらいな感じです。もう少し潤いが欲しいなあという感じです。

今のところ不正出血もなく、医師には「今はちょっと足りないぐらいでちょうどいい。これからだんだんホルモンの量が増えていくと思いますよ」と言われました。

ただ、パッチと注射を同時に始めたので、どっちが効いているのか分からないのが難点です。

人の細胞が生まれ変わるのに、皮膚が4週間、血液が4ヵ月、骨は4年です。
プラセンタ注射は効果が分かるまで、半年くらいは続けてみたいと思います。

あわよくば、肌や髪もキレイになればと期待しています。
もし、効果が出たら皆さまにお伝えしたいと思います。

ホルモン補充療法は医師と相談しながら、続けていきたいと思います。

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